【NHKマイルC予想】距離適性を重視したい3歳マイル王決定戦

2023年05月07日 06:35

NHKマイルCに出走予定のドルチェモア(撮影:高橋正和)

 3歳マイル王決定戦。かつてはこのレースをステップにダービーへと挑んで人気になった馬や勝ち負けに持ち込んだような馬も相当数見られたが、距離適性を重視するようになった近年ではそういった馬はあまり見られないようになった。過去10年間で、ここをステップにダービーへと挑んだ馬は【0-0-0-18】。

 本レースの1番人気馬は【2-1-1-6】で、過去10年の勝ち馬で言えば皐月賞、弥生賞など2000m戦から挑んだ馬が3勝で、桜花賞、ニュージーランドトロフィーなどマイルから挑んだ馬が6勝。ファルコンS組が1勝と距離適性を重視したい一戦だ。

 ◎ドルチェモアは昨年の最優秀2歳牡馬。大逃げを打った馬を、離れた2番手からメンバー最速の末脚で捕まえたサウジアラビアRCも強かったが、すんなり好位から楽に抜け出した朝日杯フューチュリティSも強かった。

 前走はデビュー戦以来、初めて逃げて失速してしまったが、それまで逃げた経験の少ない馬だけに参考外。母はディープインパクト産駒の桜花賞馬。ルーラーシップ産駒で、オークス4着の母なら距離の融通性もありそうだが、皐月賞を捨てて挑む1戦。改めて期待したい。

 〇ダノンタッチダウンは朝日杯フューチュリティS2着馬。その朝日杯を含めデビューからの3戦はいずれもメンバー最速の末脚を繰り出しているように鋭い決め手が武器だ。前走の皐月賞は、ポジションを取りに行く競馬で力尽きた印象だが、ロードカナロア産駒の大型馬で、距離には限界があるかもしれない。実績のあるマイルに戻って、見直したい1頭だ。

 ▲ウンブライルはもみじS優勝馬でニュージーランドトロフィー2着馬。期待された阪神ジュベナイルフィリーズは出遅れたこともあって大敗。早くから素質を認められていたものの、気難しさも同居させているためなかなかコンスタントに能力を発揮できずにいたが、ブリンカーを付けた前走で久しぶりにこの馬らしい決め手を見せた。広いコースで、さらに決め手を活かせるような展開になれば、怖い1頭だ。

 △シングザットソングはフィリーズレビュー優勝馬で、桜花賞7着。リバティアイランドから0.8秒差なら悲観することもなさそうだ。ドゥラメンテの忘れ形見で、母は米G2ラカナダS優勝馬で、米G1サンタマルガリータS3着馬。小柄な牝馬だが、課題だったゲートが解消され、レース内容が安定。高い能力とマイル適性を感じさせる1頭だ。決め手勝負になれば侮れない存在になりそうだ。

 3連勝中の△エエヤンはスピードと自在性が武器。京成杯に勝ち、東京スポーツ杯2歳S2着プレイアンドリアルの半弟なら格負けすることもないだろう。鋭い決め手を持ち、東京コースで重賞を勝っている△オオバンブルマイもほとんど差はない印象。最後に前走のアーリントンCでマイルに高い適性を見せた△ショーモンの名前を挙げておきたい。

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