ゴール前の争いを制したサトノグランツ(手前)(撮影・井垣忠夫)
ダービー(28日、東京)への東上最終便「第71回京都新聞杯」が6日、京都競馬場で行われた。1番人気
サトノグランツが差し切り、
サトノダイヤモンド産駒として重賞初勝利。賞金加算を果たし、3連勝で世代の頂上決戦に向かう。
さすがダービー3勝を誇る名門・友道厩舎。3週間後に迫る祭典に間に合わせた。
サトノグランツは未勝利→ゆきやなぎ賞に続いて重賞V。勇躍、胸を張って大舞台へ送り出す。指揮官は「きっちり勝ってくれて、一戦ごとに力をつけています。体はまだまだ緩いけど、しっかりしてきました」と愛馬の成長に目を細めた。
前半5Fが63秒8のスローペースにも動じなかった。向正面では
マキシが後方から押し上げるも、鞍上の川田は5番手の外めでリズム良く走ることを優先させた。「自分の競馬に徹しながら、最後はよくつかまえてくれました」と川田。瞬発力を求められる展開で、先行馬の上がり3Fも33秒台だったが、追われるごとに伸びて2着
ダノントルネードを首差差し切った。
友道師は「3〜4角の反応が悪く、直前に降った雨で馬場がぬかるんでいたこともあって、際どい勝負になりましたけどね」と胸をなで下ろした。16年に厩舎にダービー初勝利をもたらした
マカヒキが鼻差2着に負かした
サトノダイヤモンドの初年度産駒で向かうのも何かの縁か。皐月賞6着
シャザーンとの2頭出しで、現役調教師最多の記録を更新するダービー4勝目を狙う。
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サトノグランツ 父
サトノダイヤモンド 母チェリーコレクト(母の父
オラトリオ)20年4月3日生まれ 牡3歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・里見治氏 生産者・北海道安平町のノーザン
ファーム 戦績5戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金7315万5000円。馬名の由来は冠名+輝き(独)。