ボヌールバローズ(右)をゴール前で差し切ったサーフズアップ
南関東牝馬クラシック第2弾「第37回東京プリンセス賞」が11日、大井競馬場で行われた。2番人気の
サーフズアップが直線差し切り優勝、2つ目の重賞タイトルをもぎとった。同馬と2着
ボヌールバローズには「第59回関東オークス」(Jpn2、6月14日、川崎)への優先出走権が与えられた。
好スタートから3番手にスッとつけると道中も折り合いに専念して、じっとポジションをキープ。一気に動き出したのは4コーナー。直線は2番手の
ボヌールが先に抜け出したが、内を突いて追走を開始しようとした瞬間だ。その
ボヌールが内に進路を取って前をカット。再び外に持ち出す不利があったが鞍上の右ステッキに応えて末脚発揮。最後は1馬身1/4かわしていた。
羽田盃に続いて2日連続の重賞制覇となった御神本は「道中いいポジションが取れたし、折り合いも付いた。最後伸びるのは分かっていたのでうまく差し切れて良かった」と振り返った。次走は「オーナーと相談して」と山下師は明言を避けたが、権利を獲った中央交流に行ったとしても「左周りも大丈夫だし、器用さを生かして頑張りたい」という気合十分の鞍上の評価なら好勝負を期待して良さそうだ。
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サーフズアップ 父
ドレフォン 母ハッピーウェーブ(母の父ゴールドアリュール) 牝3歳 船橋・山下貴之厩舎 馬主・吉田照哉氏 生産者・北海道千歳市の社台
ファーム 戦績8戦3勝 総獲得賞金5126万円。