今週の日曜日は、京都競馬場でマイルチャンピオンシップ(GI)が行われます。
ここ3年のマイルCSは三連単10万以上の波乱決着が続いています。ただ、過去10年のマイルCSを見ると、3着以内に入った30頭のうち、22頭が5番人気以内の馬となっています。近3年のマイルCSも5番人気以内の馬が1頭は馬券に絡んでいますし、高配当を狙いにいく場合でも、上位人気馬にはある程度の注意が必要と言えるかもしれません。
今年のマイルCSで上位人気が予想されるのは今年の安田記念(GI)で優勝した
ジャンタルマンタル、昨年のマイルCSの覇者で連覇を狙う
ソウルラッシュ、マイルのGIで2勝を挙げる
アスコリピチェーノ、今年の安田記念で2着に好走した
ガイアフォース、好メンバー相手の毎日王冠(GII)を勝って勢いに乗る
レーベンスティールなどがいます。
例年通りの傾向ならば、ここに挙げた5頭には一定の評価が必要になりそうです。そんなマイルCSで、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆史上初の偉業達成に期待大
今週のマイルCSでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想される
ジャンタルマンタルでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。
ジャンタルマンタルはこれまでに朝日杯FS(GI)、NHKマイルC(GI)、安田記念と芝1600mのGIで3勝を挙げる実力馬。好メンバーが揃った今年のマイルCSでも、実績は上位。
今回のマイルCSで優勝すると、牡馬が出走できるJRAのマイルGI完全制覇になります。この記録は今までに達成した馬がいないようで、
ジャンタルマンタルには史上初の偉業が懸かる一戦でもあります。
今年の安田記念後は休養に入り、前走の富士S(GII)で復帰。その富士Sでは2着に敗れていますが、休み明けと59キロの斤量が響いた印象で力負けと判断するのは早計。レースは瞬発的な動きが求められるスローの上がり勝負でしたし、このあたりも休み明けや重い斤量を背負っていた本馬には不利に働いてしまったのでしょう。
この中間の報道では休み明けの前走を使ったことで、確実に状態が上昇している様子。陣営も「前走とは全然違う」と手応えを口にしています。マイルCSを勝つために前走の富士Sを使ったとのコメントもありましたし、至極順調に調整が進められているのでしょう。
ジャンタルマンタルは今年の安田記念で勝利していますので、マイルCSでは春秋マイルGI連覇の記録も懸かります。15年以降の安田記念優勝馬で同年のマイルCSに出走したのは5頭で【3-0-0-2】。安田記念を4番人気以内で勝利した馬に限れば【3-0-0-0】と勝率100%。
ジャンタルマンタルは今年の安田記念を2番人気で制していますので、本馬の好走を強く後押しするデータと言えそうです。
今回は久々の京都に出走となりますが、京都では2戦2勝と負けていませんし、舞台も申し分なし。今回は不安らしい不安が見当たりませんし、自身の力を出し切れれば大偉業達成のシーンが見られるはずです。