日本ダービーに出走予定のグリューネグリーン(C)netkeiba.com
5月28日に東京競馬場で行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。世代の頂点を決める熱き戦いにグリューネグリーン(牡3、美浦・相沢郁厩舎)が石川裕紀人騎手とのコンビで挑む。
グリューネグリーンは父ラブリーデイ、母レディーダービー、母の父スペシャルウィークという血統。1999年のオークス馬ウメノファイバーを祖母に持ち、重賞2勝を挙げながら2014年に癌で亡くなったヴェルデグリーンは半兄に当たる。
22年10月、東京競馬場の2歳新馬戦でデビューし、続く2歳未勝利戦でのちにニュージーランドTを勝つエエヤンらを破って初勝利を手にした。初重賞となった京都2歳Sはスタートから先手を奪うと、そのまま逃げ切って重賞初制覇。その後、ホープフルSと皐月賞でGIに挑戦した。通算成績は6戦2勝。
同馬は相沢厩舎にとって縁深い存在と言えよう。祖母ウメノファイバーは厩舎に初のGI制覇をもたらし、13年のオールカマーなど2度重賞を制しながら悲運の死を迎えた兄ヴェルデグリーンも同じ環境で勝利を目指した。相沢厩舎のGI勝利はウメノファイバーの99年オークス以来ない。グリューネグリーンが久々となる歓喜の瞬間を届けるか。