4角先頭から押し切るグロリアムンディ(左端)=撮影・石湯恒介
「平安S・G3」(20日、京都)
勢いが止まらない。前走のダイオライト記念で後続を9馬身ぶっちぎって重賞初制覇を飾った
グロリアムンディが、新装の京都競馬場初のダート重賞をゲットした。3番手インから4角手前で先頭に立つと、
ハギノアレグリアスに2馬身半差をつけて押し切った。
見た目は“横綱相撲”でも、陣営は不安を抱えていた。川田は「正直あまりいい具合ではなく、前回よりしんどさを感じる追い切り内容だった」と明かす。
そのような状況での圧勝に、今後への期待は高まる。大久保師は「(この後は)夏休みに入ります。ダイオライト記念の時もそれほどいいとは思わなかったけど、その分まだまだ伸びしろがあるということ」と強調した。
川田は、四位元騎手(現調教師)と並ぶ平安S歴代最多タイとなる4勝目。「素晴らしい状態ではない中であれだけのパフォーマンスができますので、この馬の持っているポテンシャルの高さを示す内容だと思います。よりいい走りができるように準備をしていきたいと思います」と力を込めた。
内で包まれたチャンピオンズC12着を除けばダート7戦6勝、2着1回。次なる目標がどこになろうとも、目が離せない存在だ。