今年の日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)は
キタサンブラック産駒を抜きに語れない。主役の皐月賞馬
ソールオリエンス(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)と、対抗格筆頭の青葉賞馬
スキルヴィング(牡3、美浦・木村哲也厩舎)という優勝候補の2頭を送り込むからだ。
2頭で1、2着となれば、95年のサンデーサイレンス、97年のブライアンズタイム、00年と03年のサンデーサイレンス、16年と19年のディープインパクトに続いて、84年の
グレード制導入後では7回目となる同一種牡馬の産駒によるワンツーとなる。
キタサンブラック自身は15年の日本ダービーで生涯唯一の2桁着順となる14着に大敗している。初年度産駒の
イクイノックスも昨年、2番人気に支持されたが
ドウデュースの2着。また、
キタサンブラックの父ブラックタイドは04年、日本ダービーを前に屈腱炎を発症し、出走すら叶わなかった。このように日本ダービーでは悔しい思いを続けているサイアーラインだが、最強布陣の今年こそは世代の頂点に立ってみせる。
【日本ダービーの同一種牡馬の産駒ワンツー】84年の
グレード制導入後
・95年サンデーサイレンス(1着タヤスツヨシ・2着ジェニュイン)
・97年ブライアンズタイム(1着サニーブライアン・2着シルクジャスティス)
・00年サンデーサイレンス(1着アグネスフライト・2着エアシャカール)
・03年サンデーサイレンス(1着ネオユニヴァース・2着ゼンノロブロイ)
・16年ディープインパクト(1着
マカヒキ・2着
サトノダイヤモンド)
・19年ディープインパクト(1着
ロジャーバローズ・2着
ダノンキングリー)