舞台となる東京芝2500mはダービーから100m延びるだけだが、直線の坂を2回通ることになるため、字面以上にスタミナが要求されることになる。ハンデ戦ということもあり、中々順当には決まらない。
1.差し・追い込みが届く
ここ2回に関しては前残りの競馬となっているが、過去10回で見れば、4角10番手以下に構えていた馬が6勝。4角2番手以内だった馬は[1-0-1-20]で複勝率9.1%しかない。東京芝2500mはスタミナが要求されやすいことに加え、スタート直後が上り坂なので、前半のペースが落ち着いて後半の末脚勝負になりやすい。
2.中距離からの距離延長に注目
近年は目黒記念も高速決着になることが多く、スタミナが求められるといっても、中距離戦に対応できるだけの
スピードも同時に要求されやすい。それもあって、距離短縮のローテで挑んでくる馬は連対率8.8%なのに対し、距離延長の馬は連対率12.3%と、前走で
スピードレースを経験した馬が相対的に多いであろう後者の方が好走率が高く出ている。
3.ベテランも侮れない
17年の
フェイムゲーム、15年の
ヒットザターゲットなど、ベテランが変わり身を見せてくるケースも少なくないレース。複勝回収率を見れば、4歳馬が58%、5歳馬が78%、6歳馬が127%、7歳馬が97%となっており、妙味を考えベテランを狙うのも一つの手だろう。
ラストドラフトは20年のアルゼンチン共和国杯で2着、昨年の目黒記念とアルゼンチン共和国杯ではいずれも0秒2差の5着とコース適性を見せている。前走の阪神2200mからコースが替わるのはプラスに働きそうで、展開次第で食い込みがあってもおかしくない。