「葵S・G3」(27日、京都)
待望の舞台に腕まくりだ。3年目の角田大和騎手(21)=栗東・角田=が、自厩舎の
タマモブラックタイで27日の京都11R葵Sに参戦。自身7度目の挑戦で、重賞初制覇を狙う。
相棒にはさまざまな思いが交錯する。今回は1月の萌黄賞で2着に敗れて以来のコンビ。パートナーはその後すぐに1勝クラスを勝利し、ファルコンSでタイトルを手にした。「幸さんに乗り代わって
ポンポンと勝たれ、すごく悔しい思いをしました。技術不足も痛感させられましたし、そういう意味ではいろいろなことを気付かせてくれた一頭。お父さんには師匠としてお世話になっているので、こういう形で恩返しをしたいです」と、言葉の端々に気合が宿る。
23年3月には弟・大河がひと足先に重賞V。兄としても負けてはいられない。「焦りがないと言えばウソになりますが、巡り合わせですからね。チャンスがある時につかめるかです」。今回こそ、その好機だ。こん身の騎乗で期待に応えてみせる。(デイリースポーツ・山本裕貴)