昨年の札幌記念を制したジャックドール(ユーザー提供:シップさん)
今年の大阪杯を制した
ジャックドール(牡5、栗東・藤岡健一厩舎)が、札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)で25年ぶり4頭目の連覇を狙う。
ジャックドールは父
モーリス、母ラヴァリーノ、母の父アンブライドルズソングの血統。クラシックには乗れなかったが、3歳秋から本格化。昨年の金鯱賞を逃げ切って、5連勝で重賞初制覇を決めた。続く大阪杯は5着に敗れたが、札幌記念で2つ目の重賞タイトルを獲得。香港C(7着)からは武豊騎手とコンビを結成し、前々走の大阪杯で悲願のGI初制覇を果たした。前走の安田記念は5着だったが、初のマイル戦で及第点の内容。得意の2000mに戻る今回は結果が求められる一戦となる。
これまで札幌記念を連覇した馬は68&69年のマーチス、82&83年のオーバーレインボー、97&98年の
エアグルーヴの3頭のみ。84年の
グレード制導入以降に限ると、11頭が連覇にチャレンジして[1-1-1-8]だから、前年覇者は相当な苦戦を強いられている。果たして
ジャックドールは逆風データを跳ね返すことができるか。史上4頭目の偉業に向けて、25年前に
エアグルーヴを連覇に導いた武豊騎手の手綱捌きにも注目したい。