「新潟記念・G3」(3日、新潟)
夏の新潟ラストを飾る一戦で、
インプレスを送り込む佐々木晶三調教師(67)=栗東=が偉業に挑む。狙うは史上7人目となるJRA全10場重賞制覇。1996年デイリー杯3歳S(現デイリー杯2歳S)の
シーキングザパールから始まり26年。重賞通算51勝目で完結となるか-。
偉業達成へ闘志を燃やす。史上7人目のJRA全10場重賞制覇を狙う佐々木師。これまで新潟重賞には17頭を出走させ、最高成績は17年新潟2歳S2着の
コーディエライト。あと一歩のところまで来ているだけに、今度こその思いは強い。
始まりは96年デイリー杯3歳Sの
シーキングザパール。そこから26年で重賞勝利数を「50」まで積み上げてきた。佐々木師は「50勝は全然意識していませんでした。よく勝ったなと思うくらいです。その50勝よりも、全場(重賞制覇)の方が欲しいですね。ホースマンとしては記録が残るかなと思うし、積み重ねの記録でもありますしね。こういうのはなかなか達成できないですから」と目を輝かせる。
今回送り込む
インプレスは近2戦で2桁着順が続いているものの、前走後にしっかりと間隔をあけて立て直され、仕上がりは悪くない。不振脱却のため取り入れた障害練習についても、指揮官は「
バランスが良くなって、ずいぶん体も起きてきている。いいですね」と効果を感じている。
最終追い切りは栗東CWを単走で追われ、6F83秒8-37秒8-11秒7をマーク。トレーナーは「手前もきれいに変えていますし、動きはいいですよ」と納得顔だ。鞍上には昨年の当レースを
カラテで制した菅原明を指名。「ウチとも相性がいいですし、うまいですからね」と強い信頼を寄せている。夏の新潟ラストを飾る大一番。輝かしい記録達成で締めくくる。