【東西ドキュメント・栗東＝6日】夏競馬が終わっても追い風はまだ吹き続ける！小倉の夏開催と年間で、いずれもリーディングを獲得した千田師がこの日、取材陣の輪にいた理由は中山の2重賞に有力馬を送り込むからだった。

　土曜の紫苑S。キミノナハマリアはルメールの腕が頼りだと公言しており「中山の二千はジョッキーの腕が左右する。クリストフが乗ってくれるのが大きい」と強調。また日曜、京成杯AHのメイショウシンタケは賞金が発生するサマーマイルシリーズの目下2位、完走すれば優勝に近づく話題を兼備。JRAが指定する同シリーズ4戦の皆勤賞に苦笑いを浮かべつつ「人間のエゴで…」とタフさに感謝。「トリッキーなコースは苦手ではない。でも、気まぐれでいつ走るか分からない」と楽しげだ。両馬のCWコースの追い切りは「気分良く」の指示で軽快に動いた。

　取材中、菱田が千田師の言葉で感心したのは小倉リーディングの件で「何ももらえないけど、周りから“おめでとう”と言ってもらえるだけで十分。スタッフの励みになるからね」との深みのある言葉だった。