富田暁騎手を背にセントウルSを制したテイエムスパーダ(ユーザー提供:おうどんさん)
デビュー7年目の富田暁騎手が、スプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)の
テイエムスパーダ(牝4、栗東・木原一良厩舎)でGI初制覇を狙う。
富田騎手は17年デビューの26歳。横山武史騎手や武藤雅騎手の同期にあたる。19年夏から20年春にかけては豪州に長期遠征。師匠の木原一良調教師のサポートを受けながら、意欲的に技術向上に励んできた。JRA通算は169勝でここ2年は34勝、38勝とキャリアハイを更新。今年も既に32勝と自己最速ペースで白星を重ねており、今月10日の
セントウルSでは
テイエムスパーダでJRA重賞初制覇も果たした
スプリンターズSにも
テイエムスパーダで挑む。前走の
セントウルSでは初騎乗ながら、果敢に逃げて後続を完封。単勝1万1260円、3連単97万8840円の大波乱の主役となった。今回は
ジャスパークローネ、
モズメイメイと強力な同型が2頭いるが、富田騎手は今回もハナを奪いに行くのか、それとも…。
20年菊花賞の
ターキッシュパレス、21年エリザベス女王杯の
リュヌルージュ、23年桜花賞の
ジューンオレンジに続き、4回目となるGI参戦。再来年の2月で定年となる師匠・木原調教師とともにGI初制覇となれば、一生忘れられないレースになることは間違いない。