「天皇賞（秋）・Ｇ１」（２９日、東京）

　２６日に枠順が決定し、１番人気確実の世界Ｎｏ．１ホースが、この上ない吉兆枠を引き当てた。イクイノックスは６枠７番に決定。１５頭立てだった昨年は４枠７番で、枠こそ違えど同じ“ラッキーセブン”だ。

　１１年ぶりの天覧競馬となる今年、緑帽も何かの因縁なのかもしれない。前回の１２年、エイシンフラッシュをＶへ導き、ターフに右膝をついて最敬礼するＭ・デムーロの左手には、緑色のヘルメットが下げられていた。

　調整も至って順調だ。この日の朝は美浦ダートを軽いキャンターで１周。朝日に青鹿毛をきらめかせた。木村師は「こういう時だからこそ、与えられた枠でいつも通り頑張ります。いい競馬が見せられるように、最善を尽くします。けさもトラブルなく変わりなく来ています」と泰然自若だった。