楠賞を制覇したボヌールバローズと関係者(撮影・中山伸治)
「デイリースポーツ杯・楠賞」(1日、園田)
地方全国交流重賞は開催2日目の11Rで行われ、3番人気で大井の
ボヌールバローズが重賞2勝目を挙げた。ハナに立ちながらも空馬に絡まれて2番手に下げたが、最後の直線で差し返した。2着は1番人気でホッカイドウの
スペシャルエックス、3着には8番人気で川崎の
ラビュリントスが入った。
アク
シデントでレース展開が乱れても、打開して勝てる
ボヌールバローズの力量が違った。「すごい根性を見せてもらった。空馬に前をカットされてひるんだが、まだ脚を使ってなかったし、外へ切り返せる隙もあった」とコンビを組んで2戦目の吉原寛は驚嘆した。
好スタートを決めた
ボヌールバローズが逃走。しかし、1角手前で鞍上が落馬した
サラキャサリンが外から追い上げ、向正面で先頭に立つと
スペシャルエックスが続いた。「何が起きてるのかは分からなかった。前走はハイペースで粘ったので、自分のペースならと思っていた。手応えも良かった」と吉原寛。4角で外へ持ち出すと一気に加速した。
東京ダービーは13着だったが、無敗の南関東3冠馬となった
ミックファイアを相手に逃げて真っ向勝負した。その後の休養で一気に成長が促された。「5月の遅生まれなので大事に使ってきた。その効果が出てきた。
スピードと自制心がある」と福永敏師。次走は地元への凱旋レースで、12月30日のシンデレラマイルを予定している。