栗東CWで併せ馬を行い、力強く先着を決めたセラフィックコール(左)=撮影・石井剣太郎
 
 「みやこS・G3」(5日、京都)
 8馬身差の圧勝劇を見せた鮮烈デビューから、無傷4連勝で重賞に駒を進めてきた
セラフィックコールは1日、栗東CWで併せ馬。少し仕掛けられると、抜群の手応えで悠々と駆け抜け、半馬身先着を決めた。重賞初挑戦初制覇へ、仕上がりは申し分ない。
 万全の態勢をアピールした。朝日でオレンジ色に照らされた栗東CWに現れた
セラフィックコールは、M・デムーロを背に併せ馬。僚馬の
オラヴェリタス(4歳2勝クラス)を9馬身ほど追走し、コーナーで徐々に差を詰めながら直線へ。ラストは少し促されると、伸び伸びとしなやかなフォームを披露し、6F81秒9-37秒3-11秒7で半馬身先着だ。
 前走に続いてコンビを組む鞍上は「動きはいいね。最後も余裕があって、差し切るのが速かった。前回はボーッとしている感じだったけど、今回はピリッとしている」と好感触。寺島師も「相手も動く馬を用意して最後の反応を見るだけでしたが、それでもいい時計。叩いてさらに状態面はアップしていると思う」と手応え十分だ。
 後続を8馬身突き放す圧巻の新馬戦Vから一気に4連勝でオープン入り。「夏は休んで、前走を目標に。改めて能力を感じさせられる内容だった。この秋は、パドックや装鞍所でもすごく集中している」と指揮官は充実ぶりに目を細める。舞台は1勝クラスV時と同じ京都へ戻るが、鞍上は「京都は難しく、走ってみないと分からないけれど、ポテンシャルはすごくあるからね」と相棒を信じ、好勝負を描く。無敗街道を突き進む3歳馬が、破竹の勢いそのままに、経験豊富なベテランに堂々と勝負に挑む。