「デイリー杯2歳S・G2」(11日、京都)
粗削りでも才能は確か。キャリア3戦目の
フルレゾンが伝統の2歳重賞獲りに挑む。
新馬戦は出遅れが響き3着も、勝ち馬の
スティールブルーは続くアルテミスSで3着とハイレベルな一戦。前走の未勝利戦は最後方から上がり最速の脚で前を一気に料理し、優秀な走破時計で勝ち上がった。池添師は「道中で力んでいても最後までしっかり伸びる。競馬に対して前向きで、負けん気が強い。いい気性」と競走馬としての素質を評価する。
一方で他馬を気にするなど幼さが課題だが、陣営もコース中心に乗り込み、対策を講じてきた。「
リラックスして走れているし、調教で後ろから抜かれても我慢できている」と折り合い面でも成長を強調する。
半姉の
カイカノキセキは新馬勝ちから函館2歳S2着。現在はダートで活躍するが、「こちらはスラッとした体つきでより軽い走り。後々はダートという感じでもない」と指揮官は分析。豊富な
スピードを受け継ぎながらも、より芝に特化した妹。出世レースを突破して、さらなる飛躍につなげたい。