「阪神JF・G1」(10日、阪神)
初老を迎えると古い記憶は忘れてしまいがちですが、
コスモディナーの母コスモミールのことはよく覚えています。特に安価であったことは覚えていて、調べ直すと04年の1歳北海道サマーセールで210万円。重賞には手が届かなかったものの、デビューから無傷の3連勝を飾った快速ぶりは、コスパ的に素晴らしかったです。
05年阪神JFでは、
テイエムプリキュアの8着。これも調べ直すと、3着が
フサイチパンドラで、5着が
アサヒライジング、6着に
コイウタとなかなかのメンバー構成。早熟ではあったけれど、父ヘクタープロテクター×母父リアルシャダイという血統背景からも、子孫から大物が出ても不思議はありません。
その上、牝系を調べ直すと、ディナーの4代母には佐々木晶三調教師の騎手時代の代名詞とも言える79年桜花賞馬
ホースメンテスコの名が-。そのいとこには、阪神JFの前身に当たる77年阪神3歳Sを制し、同年の最優秀3歳牡馬に輝いたバンブトンコートの名もあり、早期から動ける血が脈々と受け継がれています。
父
ダノンバラードも10年ラジオNIKKEI杯2歳Sの覇者で、師走の阪神はもってこいの血筋。シブい血統からの2歳女王誕生を期待したくなります。(デイリースポーツ・松浦孝司)