２、３日の中山、阪神、中京を舞台に２歳新馬戦が計９レース行われ、土曜阪神５Ｒ（芝２０００ｍ）ではビザンチンドリームがスケールの大きな走りで初陣を勝利で飾った。２、３着馬が４角１、２番手。この流れを外進出から３馬身突き抜けた内容は強く、コース取りや時計の出方が水準だった馬場を考えると上がり３３秒９も秀逸だ。また、日曜中京５Ｒ（芝１４００ｍ）で勝ち上がったアルトゥームも好素材。レースのラスト２Ｆが１１秒２→１０秒９。人気を分け合った２着馬にきっちり伸び勝った決め手が光った。

先週の新馬勝ち馬評価一覧

ビザンチンドリーム（牡、父エピファネイア、栗東・坂口）

土曜阪神５Ｒ・芝２０００ｍ、ムルザバエフ「まだだいぶ子どもでゲートもゆっくりでしたし、１０００ｍまではジワッと行きました。直線に向いて逃げていた馬を見たら闘争本能が出ました。すごくいい馬ですし、距離は延びた方が良さそうです」（レース評価Ａ、将来性★★★★）

アルトゥーム（牡、父モーリス、栗東・藤岡）

日曜中京５Ｒ・芝１４００ｍ、ムルザバエフ「評判通りのいい馬でした。千六ぐらいがちょうどいいですね。物見をしたり、まだ子どもっぽいところはありました。馬の後ろにつけて、しまいも余裕がありました。楽しみです」（Ｂ、★★★★）

レザンノワール（牡、父シルバーステート、美浦・伊藤圭）

土曜中山５Ｒ・芝１２００ｍ、マーカンド「新馬らしくテンションが高かったですし、他馬を気にするところもありました。それでもいいスピードがありましたし、最後はスペースができると見せムチだけでしっかり反応してくれました」（Ｃ、★★★）

モンブランミノル（牡、父キズナ、栗東・小栗）

土曜阪神６Ｒ・ダート１８００ｍ、松山「スタートが良く、相手を見ながらレースを進めることができました。逃げ馬が楽をしていたので、早めにつかまえに行って最後まで伸びてくれた。緩さがあるし、これからまだ良くなりそうです」（Ｃ、★★★）

グラスブランシュ（牝、父エピカリス、美浦・松山）

日曜中山４Ｒ・ダート１２００ｍ、大野「練習したかいがあってスタートが決まりました。それでレースが楽になりました。マイペースを保って行けましたし、最後はきっちりかわしてくれました。１２００ｍというタイプではなく、距離が延びて良さそうです」（Ｃ、★★★）

クリスマスパレード（牝、父キタサンブラック、美浦・加藤士）

日曜中山５Ｒ・芝２０００ｍ、石川「牝馬らしいところがありそうだけど、競馬に行くと渋いところがあって、道中は押っつけ押っつけでした。ちょっと雑な競馬になってしまいましたが、フワフワしながらも振り切るのだから、能力がありますね」（Ｃ、★★★）

サトノエンパイア（牡、父サトノクラウン、栗東・藤原）

日曜阪神５Ｒ・芝１６００ｍ、北村友「理想的な競馬ができたなと思います。口の難しいところはありますね」（Ｃ、★★★）

モズパシュート（牡、父グランプリボス、栗東・田中克）

日曜阪神６Ｒ・ダート１４００ｍ、亀田「スタートセンスが良く、楽に逃げ馬の横につけることができたので余裕を持って追いだせました。ケイコでもメンタルが強く、追うごとに上向いていたので、それを生かせて良かったです」（Ｃ、★★★）

ダイヤモンドナイツ（牡、父サトノダイヤモンド、美浦・田島）

土曜中山６Ｒ・ダート１８００ｍ、丹内「気がないタイプと聞いていたので、道中で気を抜かせないように。最後はスピードに乗って行けました」（Ｃ、★★）

（レース評価は馬サブロースタッフによるＳ、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄの５段階。将来性評価は★５が最高）