【POG】ディスペランツァはホープフルSへ「チャンスはある」(栗東発)

2023年12月16日 11:45

ディスペランツァの1歳上の兄ファントムシーフ

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 23、24、28日の2歳戦を予定している辻野、吉岡厩舎の馬を取り上げたい。

 辻野厩舎は4頭を予定。芝、ダートを問わず息の長い活躍をしているカテドラルの半妹セウタ(牝、父シルバーステート、母アビラ)は、23日の阪神芝2000mの新馬戦を鮫島駿Jで予定。師は「体質の弱さがあって、牧場でも慎重に乗り込みを進めてきました。操縦性はいいですね。距離はあった方が良さそうなタイプ。徐々に成長しつつ、もう少し体を上手に使えるようになれば」とセンスの良さを評価する。

 ダートの中距離戦を2連勝しているスマートケープの半弟スマートリアファル(牡、父キンシャサノキセキ、母スマートノエル)は、24日の阪神ダート1400mの新馬戦をM・デムーロJで予定。「父が(シニスターミニスターから)変わったこともあり、姉とは違ってがっちりとした体形です。ダートが合いそうなタイプ。千四でデビューをして、どんな走りができるかを見てみたいです」と初戦Vを目指す。

 オルフェーヴル産駒のポッドコンティ(牡、母エピストロフィー)は24日の阪神芝1600mの新馬戦を予定。「母はフランスの千四、千六くらいで走っていた馬。気が勝った面があり、普段はおとなしいですが、スイッチが入ると融通が利きづらいところがあります。ためる形を教えていきたいです」と課題を話してくれた。

 リオンディーズ産駒のクレアツィオーネ(牡、母ポケットチャーリー)は28日の阪神芝1800mの新馬戦を国分優Jで予定している。「まだ緩さがあり、筋力がつき切っていない感じです。気性は前向きですし、徐々に芯が入ってくれば」と、今後の成長に期待といった印象だ。

 吉岡厩舎は5頭を予定。23日の阪神芝1400mの新馬戦は2頭出し。エリカエレガンテ(牝、父リアルスティール、母フォトジェニック)はルメールJで予定。田嶋助手は「9日の追い切りは楽に動けていましたし、雰囲気は良さそうです。距離もこのくらいが合っていると思います」と好感触。同舞台の新馬戦を勝ったオリオンネビュラの半妹プレアデスグループ(牝、父サトノアラジン、母オリヒメ)は松山Jで予定。「水準の動きはしていますし、小柄で仕上がり早。素軽い感じで、初戦から動けそうです」をVを意識する。

 ハーツクライ産駒のシングルハーテッド(牝、母シングルゲイズ)は24日の阪神芝1600mの新馬戦を西村淳Jで予定。同助手は「力強さがあって、しっかりとした走りをしています。癖もなく、いい仕上がりです」と手応えは上々だ。

 英国産馬アーバンエア(牡、父インヴィンシブルスピリット、母シティシック)は28日の中山ダート1200mの新馬戦を坂井Jで予定している。「かなりの大型馬(推定体重550キロ)ですが、ゲートは結構速く、小脚も使えそうな感じです。練習通りにいいスタートが切れれば楽しみです」と期待は十分。勝ち星量産を目指す。

 京都2歳S6着のディスペランツァ(牡)は、ホープフルS(28日・中山、芝2000m)を予定。「前走は突き抜けそうな勢いでしたが、あともう一歩でした。ポテンシャルは高く、道中の位置取りやタイミングひとつでチャンスはあると思っています」と巻き返しを図る。(馬サブロー栗東支局・塩手)

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