過去10年の傾向から勝ち馬を探る「up to データ」。今週はス
プリングSを分析する。過去10年で1番人気の優勝馬は18年
ステルヴィオだけ。近年波乱含みの難解重賞になっている。データから浮かび上がってきた馬は?
【前走】重賞組は共同通信杯【2・1・0・12】、朝日杯FS【1・2・1・5】。その他は優勝馬が出ておらず不振傾向。一方、1勝クラスからの臨戦は【7・5・3・37】で、主力はむしろこちら。新馬、未勝利V直後に連対した馬は
グレード制導入でG2に格付けされた84年までさかのぼっても皆無。
【キャリア】2戦【3・2・1・11】、3戦【1・5・1・18】、4戦【3・2・4・29】、5戦【3・1・2・13】。ここまでが好走レンジ。6戦以上は【0・0・2・28】。レース数を絞って使う近年の傾向からも、使い込んでいる馬の成績は良くない。
【人気】1番人気は【1・4・2・3】で優勝は18年
ステルヴィオのみ。ただ、3着内率70%で優先出走権確保率は高い。2番人気【1・2・2・5】、3番人気【2・2・0・6】、4番人気【1・0・1・6】、5番人気【3・1・0・6】、6番人気【1・0・3・6】。上位人気の優勝例は多いが、10番人気の優勝(19年
エメラルファイト)もあって波乱含み。
【脚質】内回り1800メートルが舞台とあって器用に立ち回る馬が強い。優勝馬の「最終4角位置」は先頭2頭、2〜6番手が7頭。7番手以下の優勝は21年
ヴィクティファルス(9番手)のみ。同年は重馬場だった。初手〜道中の位置は問わないが、勝負どころの3〜4角で進出できる機動力は必要。
【結論】注目は重賞組より「前走1勝クラス特別V」。セントポーリア賞1着の
ペッレグリーニを指名だ。キャリア4戦。昨年V
ベラジオオペラと同じセントポーリア賞1着からの臨戦。前走で「道中2番手」に行けた器用な脚質も合う。つばき賞1着の
メイショウタバルもキャリア4戦。前走は4角先頭からの押し切りと、こちらも好走条件に合致する。