オーシャンSで重賞3勝目を手にしたトウシンマカオ(今年3月撮影、ユーザー提供:pinoさん)
史上4組目の偉業なるか。
ビッグアーサー産駒の
トウシンマカオ(牡5、美浦・高柳瑞樹厩舎)と
ビッグシーザー(牡4、栗東・西園正都厩舎)が、高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)で父系4代JRA・GI制覇に挑む。
トウシンマカオは父
ビッグアーサー、母ユキノマーメイド、母の父スペシャルウィークの血統。一昨年の京阪杯で重賞初制覇。その後は悔しいレースが続いたが、前々走の京阪杯で連覇を達成すると、前走のオーシャンSも不利な外枠を克服しての完勝だった。今まさに充実期。今回はルメール騎手が初騎乗となる点がカギだが、文句なしの有力候補だ。もう1頭の
ビッグシーザーは父
ビッグアーサー、母アンナペレンナ、母の父
Tale of Ekatiの血統。重賞こそ未勝利だが、オープン4勝の実力を誇る。前走のオーシャンSでも
トウシンマカオから1馬身1/4差の2着に健闘。GIを勝ち切るにはもうワンパンチ欲しい印象もあるが、立ち回り一つで上位争いになっていい。
これまでに父系4代JRA・GI制覇を達成したのは「曾祖父グラスワンダー→祖父スクリーンヒーロー→父
モーリス→仔
ピクシーナイト、
ジェラルディーナ、
ジャックドール」の3組のみ。3代制覇は「祖父メジロアサマ→父メジロティターン→仔メジロマックイーン」「祖父キングカメハメハ→父
ロードカナロア→仔
アーモンドアイ、
サートゥルナーリアなど」など数多くあるが、4代制覇には手が届いていない。
トウシンマカオか
ビッグシーザーが勝てば、16年の覇者である
ビッグアーサーとの高松宮記念父仔制覇に加えて、曾祖父サクラユタカオー→祖父サクラバクシンオー→父に続く史上4組目の父仔4代JRA・GI制覇の偉業達成となる。日本を代表するス
プリント血脈が、再び脚光を浴びることを期待したい。