東京湾カップを制し、初重賞制覇を成し遂げたマコトロクサノホコ
「東京湾カップ・S2」(2日、船橋)
直線で力強く伸びた2番人気の
マコトロクサノホコが重賞初制覇で、「東京ダービー・Jpn1」(6月5日・大井)への優先出走権をゲット。単勝1・7倍でダントツ人気の
シシュフォスは伸びを欠いて2着。3着には逃げた8番人気の
コルベットが粘った。
前走の借りをきっちり返して、
マコトロクサノホコが初のタイトルをもぎ取った。
ひと息が入って9キロ増の馬体。「思ったよりポジションが後ろになって正直、焦ったけど、慌てても仕方ないので馬を信じて乗っていた」と本田重。序盤は集団からポツンと離れた後方3番手。向正面で内から徐々に上昇すると、3角で集団に取り付いた。逃げた
コルベットを
シシュフォスが捕まえに行くと、4角ではその背後に進出。直線はラ
イバルが意外ともたつくのを見るや、外から並ぶ間もなく抜き去った。
門別から船橋入りして4戦3勝。前走で初黒星を喫した相手を2馬身半差で逆転。全てで手綱を取る主戦は「前走は展開のアヤ。逆転できると思っていました」と胸を張った。笑顔全開で出迎えた川島一師も「きょうは久々もあったけど、欲しい体になっていたし、張りも良かった。まだまだ伸びしろもあるよ」と冗舌。東京ダービーは「オーナーの意向次第」と明言はしなかったが、一生に一度のひのき舞台へ上昇カーブを描いたことは間違いない。