「日本ダービー・G1」(26日、東京)
9番人気の
ダノンデサイルが内ラチ沿いを鮮やかに抜け出し、同世代7906頭の頂点に立った。鞍上の横山典は09年
ロジユニヴァース、14年
ワンアンドオンリーに続く自身3度目で、史上最年長のダービー制覇。2着は2冠を狙った皐月賞馬で1番人気の
ジャスティンミラノ、3着には7番人気の
シンエンペラーが入った。
殊勲の横山典は「行く馬がいなくなったので、普通か遅いくらいになると思っていた。スタートが良ければ行ってもいいと思っていたけど、岩田(康)くんが行ってくれたのでね。直線はよくはじけてくれました」と充実の汗を拭う。
皐月賞は発走直前に右前肢ハ行が発覚し、自らの判断で競走除外に。「ダービーを勝てたことがうれしいですし、皐月賞のあの時の自分の決断は間違っていなかった。ああいうことがあっても、馬を大事にしていたら応えてくれる。馬に感謝ですね」と相棒に最敬礼した。
56歳3カ月4日でのVとなり、武豊の54歳9カ月10日(23年有馬記念
ドウデュース)を更新する最年長G1制覇。「(出走したジョッキーで)一番の年長者だし、息子たちだけじゃなく、みんなが祝福してくれてホッとしました。G1は勝つこと以上に乗るだけで大変。馬と真摯(しんし)に向き合って結果に結びついてこの上ない喜びです。(安田翔)先生と先生のお父さんも来ていて、家族がみんないる中でいい姿を見せられて良かった」と笑顔を見せた。