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【日本ダービー】ダノンデサイルV 横山典56歳JRA・G1史上最年長制覇! 皐月賞取りやめ決断「間違っていなかった」

2024年05月27日 06:00

 ダノンデサイルから高々とジャンプする横山典(撮影・西岡正)

 「日本ダービー・G1」(26日、東京)

 2021年に生まれた7906頭の頂点を決める戦いを制したのは、9番人気のダノンデサイルだった。鞍上の横山典弘騎手=美浦・フリー=は09年ロジユニヴァース、14年ワンアンドオンリーに続くダービー3勝目。56歳3カ月4日での勝利は武豊の持つダービーおよび、JRA・G1最年長勝利記録を更新した。また、ダービー初挑戦初Vを決めた安田翔伍調教師(41)=栗東=は、史上最年少ダービートレーナーとなった。無敗の2冠を狙った1番人気のジャスティンミラノは2着、3着には7番人気シンエンペラーが入った。

 寸分の狂いもない老練の手綱さばき。東京競馬場に詰めかけた7万人超の観衆も、あっけにとられたに違いない。最後の直線-。馬場の真ん中から抜け出しを図るジャスティンミラノをあざ笑うかのように、横山典に駆られたダノンデサイルは内ラチを縫い、そして力強く突き放した。

 メイショウタバルが出走を取り消し、逃げ馬不在で展開は不透明。「発馬さえ決まれば行ってもいいと思っていた。だけどいいポケットに入れたね」と鞍上は事もなげにいう。道中は“インベタ”。4角手前の勝負どころでライバルたちがギアを上げていったが、「よその馬ではなく、自分の馬のリズムを大事に。フットワークが乱れないように早く吹かしたくなかった」。ワンテンポ遅らせたゴーサインに、抜群の反応を示した相棒。直線半ばで先頭に立ち、そのまま押し切った。

 これで横山典にとってはダービー3勝目。史上最年長制覇というおまけ付きだったが、「あまりピンとこない。それに僕だけじゃなく調教師やスタッフ、馬に携わってきた人とみんなで一緒にダービーを勝てたのがうれしい」。つかみ取った栄冠の裏には陣営の苦労があった。クラシック初戦の皐月賞で、馬場入場後に鞍上が異変を察知し出走を取りやめた。右前肢ハ行だった。「あの時やめたことで今がある。あの決断は間違っていなかった」と振り返る。

 今回の調整過程は困難を極め、状態も万全とは言えない中での出走だった。開業7年目、41歳の安田師は「他の馬を見る余裕がなかったです。走りのバランスを崩していないか心配でした」と本音をポロリ。「レース後に(横山)典さんと話して、歩様の乱れも今のところないのでホッとしました」と話すと、張り詰めた緊張の糸がほぐれたのか、ようやく白い歯を見せた。

 ダービー初挑戦初制覇&史上最年少Vの偉業を成し遂げた安田師。元調教師の父・隆行氏が騎手時代の91年にトウカイテイオーで制した思い出のレースだけに「僕にとっては憧れです」としつつも、なかなか実感が湧かない様子だった。

 次戦は今後の状態を見てから決める。主戦が「本当に能力のある馬だと確認できた。将来性もあって楽しみ」と期待を寄せる第91代ダービー馬。新鋭のトレーナーと熟練のジョッキーに導かれ、さらなる飛躍を目指す。

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