「新潟2歳S・G3」(25日、新潟)
5馬身差の圧勝劇。インパクトのある勝ち方で初陣を制した
コートアリシアンが、無傷2連勝で重賞Vを狙う。
1週前追い切りは美浦Wで併せ馬。エラーで計時不能となったが、僚馬タシロ(7歳2勝クラス)と併せて先着と抜群の動きを見せた。見守った伊藤大師は「抜け出す時の脚が速かった。文句なし。動き過ぎて怖いくらいですよ」と絶賛。状態の良さを感じつつ、ポテンシャルの高さを再確認した様子で、「あとは気持ちの問題ですね。今回の追い切りもそうだったけど、行くまでに燃えすぎてしまうところがある。実際に走り出したら問題はないけどね」と気性面の幼さに課題は残すも、心配はしていない。
師にとって新馬戦はいい意味での裏切りのあった内容だった。懸念材料だった気性面に関してはスタートで出遅れたものの、その後は中団で折り合い、直線では抜群の切れを発揮した。「想定外でしたね。あそこまで上手に走れると思わなかった」と振り返る。師の想像を超える走りを見せたということになる。
今回は新潟芝1600メートル戦。師は「左回りで直線が長いコースなので条件はいい」と舞台設定を歓迎した上で、「普通に走ってくれれば勝ってくれると思っている」とVを意識する。師の期待を背負った新種牡馬
サートゥルナーリア産駒の逸材が、夏の越後で勝利に向かって突き進む。