ヴィクトリアマイルを制したテンハッピーローズ(撮影:下野雄規)
米遠征に弾みをつけるか。今年のヴィクトリアマイルを制した
テンハッピーローズ(牝6、栗東・高柳大輔厩舎)が、セントウルステークス(3歳上・GII・芝1200m)で重賞連勝を狙う。
テンハッピーローズは父
エピファネイア、母フェータルローズ、母の父タニノギムレットの血統。母はJRAで3勝。叔父の
プリムラブルガリスはオープン馬。母のいとこの
サマーセントは20年の
マーメイドSを制している。
ここまで24戦6勝。2歳秋から3歳春にかけてアルテミスSが3着、フェアリーSが4着と重賞で健闘したが、賞金加算を果たさず。その後は条件クラスから出直し、着実に出世。昨年の朱鷺Sでオープン初勝利を挙げた。一方、重賞では善戦止まりだったが、前走のヴィクトリアマイルでGI初制覇。単勝208.6倍の低評価を覆し、多くのファンを驚かせた。
今回は秋の大目標に据える米G1・BCマイルへの
ステップレースとなる。2歳8月の新馬(小倉芝1200m)以来、実に4年1カ月ぶりのス
プリント戦がカギとなるが、地力でどこまでカバーできるか。
スピード自慢が相手となるので楽ではないが、次につながるレースを見せてほしい。