京王杯2歳Sを制したパンジャタワー(今年11月撮影、ユーザー提供:じゅんさん)
京王杯2歳Sを制したパンジャタワー(牡2、栗東・橋口慎介厩舎)が、朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)でGI初制覇を目指す。
パンジャタワーは父タワーオブロンドン、母クラークスデール、母の父ヴィクトワールピサの血統。母は未出走だが、伯父のロジユニヴァースは09年の日本ダービー馬。近親にはディアドラ、ソングラインのGI馬を始め、ランフォルセやノーザンリバーなど、活躍馬がズラリと並ぶ。
ここまで2戦2勝。9月中京の新馬(芝1200m)は出遅れも何のその、3角で早々と先頭に並びかけると、直線で抜け出しての完勝。続く京王杯2歳Sは8番人気の低評価だったが、中団から鮮やかな差し切り。200mの距離延長、さらには稍重も克服し、無敗で重賞ウイナーへと上り詰めた。今回はさらに200m延びて1600mとなる点がカギ。17年の朝日杯FSで3着だった父の無念を晴らし、産駒初のGI制覇がかかる一戦となる。
84年のグレード制導入以降、前走から距離延長で朝日杯FSを制した馬は9頭。しかし、マイル以上が未経験となると90年のリンドシェーバー、96年のマイネルマックスに続き、28年ぶり3頭目となる。21世紀初の偉業となるか、その走りに大いに注目したい。