昨年のオールカマーを制したレーベンスティール(24年9月撮影、ユーザー提供:ミズナさん)
天皇賞(秋)で8着に終わった
レーベンスティール(牡5、美浦・田中博康厩舎)が、アメリカジョッキークラブカップ(4歳上・GII・芝2200m)で重賞4勝目を狙う。
レーベンスティールは父
リアルスティール、母トウカイライフ、母の父トウカイテイオーの血統。母の父は91年の牡馬二冠など、GIを4勝した歴史的名馬。半姉の
ルーチェデラヴィタは19年の
コスモス賞を制している。
ここまで11戦5勝。23年のセントライト記念で皐月賞馬の
ソールオリエンスを下して重賞初制覇を果たした。その後、香港ヴァーズはまさかの最下位8着、休み明けの新潟大賞典でも11着に大敗したが、
エプソムCで2つ目のタイトルを獲得。秋初戦となったオールカマーも快勝した。続く前走の天皇賞(秋)は8着に崩れたが、スローペースの外枠が堪えたもので参考外。GIIの今回は当然、有力候補の1頭となる。
意外な偉業もかかる。中山芝2200mの重賞はAJCC、セントライト記念、オールカマーの3つ。
レーベンスティールはそのうちセントライト記念とオールカマーを制しており、AJCCを勝てば史上初の完全制覇となるのだ。ホワイトストーンやマツリダゴッホでも届かなかった勲章を手にして、再びGI戦線に駆け出してほしい。