競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
19日の京成杯は11番人気
ニシノエージェント(牡)がV。道中は後方を追走していたが、3角過ぎから徐々に進出し、直線で馬場の真ん中に持ち出すと一気に突き抜けた。管理する千葉直人調教師はJRA重賞初制覇。これで中山の芝は3戦して(3)(1)(1)着。2年前の勝ち馬
ソールオリエンスは皐月賞馬に、昨年の勝ち馬
ダノンデサイルはダービー馬になった出世レースを制して将来は明るい。同じ舞台の皐月賞(4月20日・中山、芝2000m)を含むクラシック戦線でも楽しみな逸材だ。
首差2着は
ドラゴンブースト(牡、藤野)。師は「血統的にもこのくらいの距離で良さが出ると思って出走しました。鞍上は完璧に乗ってくれたと思うので勝てなかったのは悔しいですが、距離を延ばしていい走りをしてくれました」と今後に向けて手応えをつかんだ様子。次走については「賞金の加算ができたのは大きかったですね。まだ子どもなので詰めて使いたくないですし、放牧を挟んで皐月賞を予定しています」とコメントした。
イフェイオンの全弟
ミニトランザット(牡、杉山佳)が3着。逃げ切った新馬戦とは一転して道中は最後方からだったが、メンバー最速の上がり3Fで首+半馬身差まで追い込んできた。師は「スタートのタイミングが合わず、直後に寄られる不利もあってあの位置からになりました。ペースが流れてくれましたし、うまく展開がはまったと思ったのですが。突き抜けそうな勢いで来て、突き抜けられなかったのは距離の影響もあったのかなと思います」と冷静に振り返った。次走については「レース後の馬の状態をしっかりと見極めて、それから考えたいと思います」と話してくれた。
19日の中京1勝クラス(ダート1200m)は
ペイシャケイプ(牡、高橋康)がV。道中は最後方を追走していたが、直線に入ると末脚が爆発。内々から馬群をさばいて全馬をかわし、最後は2着に2馬身半差をつけて勝利を決めた。西岡助手は「デビュー2戦はかなり行きたがっていました。その点を踏まえて2走前(未勝利戦V)からメンコを装着し、ハミを替えて距離も1F短縮しました。近2走は折り合って運べていましたし、効果はあったと思います。テンの行き脚がつかず後方からになりましたが、決め手があるので鞍上も慌てずにリズムを守って乗ってくれたと思います。ペースが速くなって流れは向きましたが、持ち時計を短縮しましたし、いい内容だったと思います」とレースぶりを評価した。次走は昇竜S(3月16日・中京、ダート1400m)を予定。「馬の走り方は千八でもと思うくらい。折り合い面に成長を感じますし、徐々に距離を延ばしていければと思っています」と抱負を語った。
阪神JF5着の
スリールミニョン(牝、高橋康)はチューリップ賞(3月2日・阪神、芝1600m)を予定。シンザン記念4着の
マイネルチケット(牡、宮)はファルコンS(3月22日・中京、芝1400m)で重賞初制覇を目指す。12月の京都新馬戦(芝1800m)を勝った
マトラコーニッシュ(牝、池添)はエルフィンS(2月8日・京都、芝1600m)へ。女傑
リバティアイランドの半妹で11月の京都新馬戦(芝1800m)を勝った
マディソンガール(牝、中内田)はデイリー杯クイーンC(2月15日・東京、芝1600m)に向かう。(馬サブロー栗東支局・塩手)