ルメートル騎手と初タッグとなるレッドアヴァンティ(24年4月撮影、ユーザー提供:zatsumuさん)
短期免許で来日中のA.ルメートル騎手が、レッドアヴァンティ(牡6、美浦・尾関知人厩舎)で21年ぶりとなるシルクロードステークス(4歳上・GIII・芝1200m)の外国人ジョッキー制覇を狙う。
シルクロードSは不思議と外国人ジョッキーが勝てないレースだ。04年に短期免許で来日していたA.スボリッチ騎手がキーンランドスワンで制覇。しかし、その後は延べ18人の外国人ジョッキーが騎乗しながら、10年のシンボリグランと21年のラウダシオンのM.デムーロ騎手、24年のエターナルタイムのC.ルメール騎手で3回ある3着が最高着順。
今年はルメートル騎手がレッドアヴァンティで参戦予定だ。フランス出身の35歳。23年に仏1000ギニーと仏オークスをブルーローズセン(Blue Rose Cen)で制するなど、ここ数年で一気に頭角を現してきた。昨年、短期免許を取得して初来日すると16勝をマーク。2回目の来日となる今年は4週を終えて2勝とややスロースタートだが、その手綱捌きに期待する関係者は多い。
ルメートル騎手はここまでJRAの重賞に11回騎乗。昨年の京都金杯のアヴェラーレ、今年の京都金杯のアスクコンナモンダで2回ある4着が最高着順となっている。迎える今回、パートナーのレッドアヴァンティは重賞初挑戦となるが、芝1200mは5戦3勝、負けた2戦も勝ち馬から0秒3差以内と安定感がある。テン乗りとなる鞍上のリード一つで、上位争いが可能だろう。
いざ、人馬揃ってのJRA重賞初制覇へ。ルメートル騎手がシルクロードSの外国人ジョッキーの「受難の歴史」に終止符を打つことを期待したい。