目下3連勝中のセントメモリーズ(24年9月撮影、ユーザー提供:Spice Upさん)
条件クラスを3連勝中のセントメモリーズ(牝4、美浦・斎藤誠厩舎)が、シルクロードステークス(4歳上・GIII・芝1200m)で重賞初制覇を狙う。
セントメモリーズは父エピファネイア、母ネオフレグランス、母の父ネオユニヴァースの血統。母はJRAで3勝。祖母の半兄のアグネスカミカゼは97年の目黒記念の勝ち馬。近親には85年の天皇賞(秋)と86年の安田記念を制したギャロップダイナ、11年の宝塚記念覇者のアーネストリーなどがいる。
ここまで6戦4勝。一昨年7月に福島でデビュー勝ちを果たし、昇級後はききょうSが2着、ファンタジーSが4着。その後に脚元の不安で7カ月の休養を強いられたが、これが結果的に吉と出た。復帰後は芝1400mで1勝クラス、2勝クラス、3勝クラスと3連勝。前走はハナ差の大接戦だったので、オープンで即通用となると微妙だが、逃げても控えてもレースができるセンスの良さは大きな武器となる。スッと前に行けるスピードがあるので、デビュー戦以来の1200mも問題ないだろう。
父の「初制覇」がかかる一戦でもある。エピファネイア産駒はこれまでにJRA重賞を25勝しているが、スプリント重賞は未勝利。昨年の函館2歳Sのヤンキーバローズの4着が最高着順となっている。
セントメモリーズにとっては今後を占う一戦となる。自身はもちろん、父にとっても大きな1勝を手にすることを期待したい。