重賞初制覇を目指すセオ(24年5月撮影、ユーザー提供:ちーこさん)
父に悲願の初タイトルを届けるか。京都金杯で4着だったセオ(牡5、栗東・上村洋行厩舎)が、東京新聞杯(4歳上・GIII・芝1600m)で重賞初制覇を狙う。
セオは父スピルバーグ、母ルーラ、母の父Oasis Dreamの血統。祖母のDominicaは02年の英G2・キングズスタンドSを制している。
ここまで18戦5勝。昨春の立雲峡Sを制してオープン入りを決めると、続くリステッドの都大路Sは番手から押し切り。あっさりとオープン初勝利を手にした。その後の2戦は展開不向きもあって2桁着順に崩れたが、前走の京都金杯では0秒3差の4着に健闘。自分の競馬に持ち込めれば、重賞でも好勝負できる力を秘めている。
自身はもちろん、父にとっても初タイトルがかかる一戦だ。スピルバーグは14年の天皇賞(秋)の覇者。産駒はJRAで43勝を挙げているが、重賞は16戦して未勝利。セオの京都金杯の4着が最高着順となっている。22年から青森で繋養されている父の、そして自身の未来を明るくする初タイトル獲得を期待したい。