きさらぎ賞に出走予定のランスオブカオス(ユーザー提供:ワラビ)
近年は
ステップレースを使わずに本番に臨むローテーションが多くなっているため、15年の
ルージュバック、16年の
サトノダイヤモンド以降GI級の活躍馬は出ていないが、GIに向けて賞金を加算するという意味で重要なレース。21年〜23年は中京芝2000mでの開催だったので、コースの特徴が出るようなものではなく、このレースの位置付けを重視したデータを見ていこう。今年も少頭数になりそうだが、その中でも妙味のある馬を見つけ出したい。
1.間隔が詰まりすぎると良くない
中2週までの間隔の馬は過去10年で[0-0-2-14]と勝ち馬・連対馬が出ていない。中3週以上とっている馬が良績を残しているが、特に妙味があるのは中3週で臨んでくる馬。[3-1-2-10]で勝率18.8%、複勝率37.5%、単勝回収率は237%と好成績だ。
2.前走クラスに注目
過去10回で、前走が新馬だった馬は[2-1-1-12]で複勝率25.0%。前走が未勝利だった馬は[0-0-2-10]で複勝率は16.7%で勝ち馬も出ていない。対して前走が1勝クラスの馬は[4-5-3-21]で複勝率36.4%、前走が重賞だった馬は[4-3-4-17]で複勝率39.3%と好成績だ。
3.前走が重賞以外の馬は巻き返しが利かない
先述の通り、前走重賞が有利なレースだが、前走が1勝クラスやオープン特別の馬も好走している。ただし、これらの馬は基本的に前走で勝っていることがここで勝つための条件。前走1着以外は勝っていない。特に前走4着以下から馬券圏内に入った馬はいない。
ランスオブカオスは前走がGIの朝日杯FSで3着。新馬を勝って2戦目での挑戦だっただけに、そのポテンシャルは高い。ここでは好走条件が揃っていて、勝って賞金を加算したいところだ。