「共同通信杯・G3」(16日、東京)
バトンは祖母から母、そして子へ。厩舎ゆかりの血統馬
ワンモアスマイルが、重賞初制覇を狙う。祖母ワンカラットは重賞4勝で、その半妹は16年の桜花賞で厩舎にクラシック初戴冠を届けた
ジュエラー。母ワントゥワンも重賞で2着3回と存在感を示した。
期待を背負う
ブリックスアンドモルタル産駒は、2戦目の未勝利戦で3馬身突き放す完勝。その後は3、2、2着と惜敗が続くも、
エリキングや
ジョバンニなど戦ってきた相手は重賞やG1で好走している強敵だ。藤岡師は「今まで切れ負けしていたけど体だけで言えばこの血統の中で一番」と明かし、「乗ってくれた騎手たちは乗りやすいと言っているし、操縦性が高いね」と素質の高さを感じている。
最終リハでは初コンビを組む横山武の騎乗で万全をアピールした。「騎手が乗ってくれていい方に向いている感じはある。もともといい馬だったけど体は大きくなってきて成長している」とうなずき、「お母さんがすごく切れる馬だったし、同じように切れ味を見せてほしい」と期待した師。厩舎に幾度も笑顔をもたらしてきた血が、再び騒ぎ出す。