【フェブラリーS】枠順と騎手から浮かび上がる強い4歳世代

2025年02月21日 12:53

ミッキーファイト

 2015年以降で東京・ダート1600メートルの勝利数1位はクリストフ・ルメール騎手の122勝。以下は戸崎圭太騎手(97勝)、田辺裕信騎手(64勝)、三浦皇成騎手(48勝)、大野拓弥騎手(43勝)となっている。フェブラリーSに限れば、ルメール騎手と武豊騎手、ミルコ・デムーロ騎手が2勝で、1勝が4人。昨年ペプチドナイルで制した藤岡佑介騎手以外の上記騎手は今回騎乗せず。続くのが2着2回の長岡禎仁騎手、2着1回&3着1回の戸崎騎手となる。

 長岡騎手は昨年2着のガイアフォースに騎乗。杉山晴紀調教師が公式会見で「格はこのメンバーでもトップクラス」と話していたように勝っても不思議ではないが、フェブラリーSでもう一つ顕著な傾向が出ているのが枠順で、8枠がプラスになるとは思えない。

 2015年以降で東京・ダート1600メートル全体の枠順成績は以下の通り。

1枠【91−98−87−1572】勝率4・9%連対率10・2%3着内率14・9%

2枠【116−115−132−1585】勝率6・0%連対率11・9%3着内率18・6%

3枠【128−114−128−1668】勝率6・3%連対率11・9%3着内率18・2%

4枠【136−126−139−1715】勝率6・4%連対率12・4%3着内率19・0%

5枠【141−159−149−1713】勝率6・5%連対率13・9%3着内率20・8%

6枠【166−164−167−1706】勝率7・5%連対率15・0%3着内率22・6%

7枠【166−168−138−1760】勝率7・4%連対率15・0%3着内率21・1%

8枠【183−181−185−1682】勝率8・2%連対率16・3%3着内率24・6%

 明らかに1枠の成績が悪い。フェブラリーSだけでみると、以下の通り。

1枠【0−0−0−19】勝率0・0%連対率0・0%3着内率0・0%

2枠【3−0−2−14】勝率15・8%連対率15・8%3着内率26・3%

3枠【1−1−2−16】勝率5・0%連対率10・0%3着内率20・0%

4枠【2−2−2−14】勝率10・0%連対率20・0%3着内率30・0%

5枠【1−2−3−14】勝率5・0%連対率15・0%3着内率30・0%

6枠【2−0−1−17】勝率10・0%連対率10・0%3着内率15・0%

7枠【1−2−0−17】勝率5・0%連対率15・0%3着内率15・0%

8枠【0−3−0−17】勝率0・0%連対率15・0%3着内率15・0%

 やはり1枠不利の傾向がはっきり出ており、3着内もない。また、全体では2枠から8枠までほぼ横一線だが、フェブラリーSでは8枠の勝利もない。わずかな差が勝敗を分けるG1では外を回らざるを得ない距離損も影響するのだろう。

 戸崎騎手が今回騎乗するのは7枠14番のミッキーファイト。強い世代とされる4歳。戦歴を見ると、大きな不利があり、むしろよく3着に来たなという24年ユニコーンS以外はジャパンダートクラシックの2着以外すべて勝利の4勝。実質的に負けたのは世界最強の座を狙うフォーエバーヤングだけとも言える。

 血統的にも兄は22年チャンピオンズCを制したジュンライトボルト。父はストームバード系で、米ダートG1を3勝したドレフォン。まだダートのJRA・G1を制した産駒はいないが、そろそろタイトルに手が届いても不思議ではない。(編集委員・小松 雄大)

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