デビューに向けて元気いっぱいの谷原柚希(撮影・持木克友)
JRA競馬学校騎手課程41期生が、3月1日にプロとしての第一歩を踏み出す。美浦からは谷原柚希騎手(18)=美浦・伊藤圭=が、現役6人目となる女性ジョッキーとしてターフに立つ。
今年も紅一点に注目だ。現役6人目のJRA女性騎手としてデビューする谷原柚希は、母の実家が千葉県で乗馬クラブ(長谷川ライディング
ファーム)を営んでいたこともあり、幼少の頃から馬と身近に触れ合う機会に恵まれていた。
ジョッキーを志したきっかけは、小学4年生の頃に見た藤田菜七子元騎手が活躍する姿だった。「そこで初めて女性が騎手になれることを知りました」。先週のフェブラリーSでは、英国の
レイチェル・キングが女性騎手として初のJRA平地G1制覇を達成。これには「私たちにも可能性があることが分かりました。(乗っている姿は)パッと見は女性だと分からないくらい。キング騎手を見習わないと」と刺激を受けたという。
デビュー週は土日とも中山で騎乗する。自身の持ち味は「優しいタッチで乗れること。模擬レースでも、イライラしがちな牝馬が得意でした」と馬に対する当たりの柔らかさに自信を持ち、「力負けするところもあるのですが、それはこれから補えるようになれば」と目を輝かせた。
1年目の目標は新人賞、夢はダービー制覇、そして現在競馬学校の1年生である圭大さんとの史上初“男女きょうだいでの騎手デビュー&重賞制覇”-。夢と希望を胸に、記念すべき一歩目を踏み出す。