史上初となるキャリア1戦での弥生賞ディープインパクト記念(3歳・GII・芝2000m)の制覇を目指し、ブラックジェダイト(牡3、美浦・大竹正博厩舎)とレディネス(牡3、栗東・昆貢厩舎)の2頭が参戦する。
今年で62回目となる弥生賞だが、これまでキャリア1戦以下の馬の勝利は一度もない。86年以降に限ると、該当14頭で【0-2-1-11】の連対率14%。07年のココナッツパンチと19年のシュヴァルツリーゼの2着が最高となっている。
今年は新馬勝ち直後の2頭がエントリーしている。ブラックジェダイトは昨年12月の中山でデビュー勝ち。好位から馬なりのまま、4角で先頭へ。そこから最後まで脚を使い、2馬身差の完勝だった。父がキタサンブラック、母の父Monsunというスケール感のある配合で、馬っぷりも上々。いきなりの重賞挑戦でも楽しみはある。もう1頭のレディネスは今年2月の東京で新馬勝ち。届きそうにないところから一瞬の加速力で見事に突き抜けた。現3歳世代はやや低調なスワーヴリチャード産駒だが、その中では指折りの逸材だろう。
無傷の2連勝でクラシックの有力候補へ。この2頭のどちらかが、レース史に新たな1ページを刻むことを期待したい。