「競馬人生は楽しかった」引退の河内洋調教師が小倉11Rで有終V チューリップ賞2着の武豊騎手には「50点やな(笑)」

2025年03月03日 06:00

関門橋Sを勝った西塚(右)と記念写真に納まる河内調教師(中)

 河内調教師は、最後まで競馬を熱く盛り上げた。臨場した小倉競馬場では、11Rのアスクドゥポルテが鼻差で勝利を挙げた。

 写真判定のさなか、鞍上の西塚は1着の場所に馬を誘導すると、「このまま決まっててくれ」と馬上で祈った。電光掲示板に馬番12が最初にともると、場内のファンから大きな拍手が送られた。「突き抜けるかと思ったけど、フワッとなったな。(自分より)家族の方が大きな声が出ていたよ」と笑った。

 その直後の阪神11R・チューリップ賞も沸いた。正真正銘のラストは弟弟子、武豊に託したウォーターガーベラ。勝ち馬に内から際どく迫ったところがゴールで、こちらも鼻差で惜しくも2着。「50点やな(笑)。うまかったら勝っとるわ。しばらく会わんからいいやろ」と兄弟子から愛のある言葉。愛馬は桜花賞の優先出走権を獲得し「1年じゃ足らんな、もう2、3年やるか(笑)。でも、いい形で(次の厩舎に)引き継げる」とうなずいた。

 騎手時代は通算2111勝、G1・22勝の名手。86年にはメジロラモーヌで牝馬3冠を達成するなど「牝馬の河内」として名をはせ、桜花賞も4勝を挙げた。調教師として唯一、G1級レースを勝ったアイコンテーラー(23年JBCレディスクラシック)も牝馬だった。「騎手から今まで続いた競馬人生は楽しかった」。最後まで笑顔で別れを告げた。(山下 優)

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