3月16日に中山競馬場、芝1800mで行われる皐月賞トライアル、スプリングステークス。ここに出走を予定しているキングスコール(栗東・矢作芳人厩舎)が今朝5日、レースに向けた1週前追い切りを行っている。

　CWで藤岡佑介騎手が騎乗。ジーティームッシュが遥か前方を1頭で走り、そこから3秒、4秒とあいた後ろからコンティノアールを追いかけるキングスコールという隊列。先週の段階では促されて走っている印象だったが、さすがに今朝は併せ馬ということもあり、向正面でも進みがいい。

　だからといって折り合いを欠くようなところもなく、スムーズな追走。最後の直線に向いて内から並びかけていくが、相手の手応えがかなり楽。こちらはエンジンを吹かして、加速していくが、とにかく相手は引っ張った感じ。ゴール30m手前ほどでキングスコールの加速が本物になった印象で、ゴールを過ぎてからも1コーナー過ぎまでしっかり追われていた。

　時計は6F82.5〜5F66.7〜4F51.7〜3F36.9〜2F23.2〜1F11.5秒。この時計で動いているのだから、相手が走り過ぎただけという判断で良さそう。ただ、この馬自身もまだまだ良くなる余地を残しており、追われるごとに状態がアップしてくる、そんな感じではないだろうか。

(取材・文：井内利彰)