藤岡佑を背に栗東CWで追い切るキングスコール(左)=撮影・石湯恒介
 
 「ス
プリングS・G2」(16日、中山)
 1冠目への夢をつなぐ。昨年7月の新馬戦以来の実戦となる
キングスコールは12日、藤岡佑を背に栗東CWで併せ馬。道中はピタリと折り合いをつけ、
オリーブグリーン(3歳1勝クラス)を追走する形で進めると、直線は僚馬の内へと潜り込む。徐々にその差を詰めていったが、並ぶまでには至らず、半馬身遅れでフィニッシュした。
 6F85秒5-38秒8-11秒4。時計を確認した藤岡佑は「全体はゆっくりで、上がりの速い追い切りに。正直、最後は手応えが悪くて見劣る感じがしました。間隔があいている分なのかなと思います」と率直な
ジャッジを伝える。それでも、一歩ずつ前進しているようで、「先週に比べれば良くなったと思います。ポテンシャルに期待します」と底力を信じて臨む構えだ。
 素材は上の舞台を意識させるもの。それだけに、休み明けでも自然と力が入る。「この背中(の良さ)を感じてしまっているので、期待せざるを得ません。正直、ギリギリ間に合ったかなという感じ。状態を見極めて、今できるベストを尽くしたい」と鞍上。約8カ月のロングシュートを決めて、次のステージへと駒を進めたい。