日経賞に出走予定のアーバンシック(撮影:下野雄規)
有馬記念と同じ距離、コースで行われる別定重量戦。トリッキーなコース形態とはいうものの、強い馬に有利な舞台設定であり過去10年間で1番人気馬は[2-3-0-5]で、4番人気以内まで枠を広げれば[10-6-5-19]。別定重量戦だけに、実績を信頼したいレースだ。
◎アーバンシックは菊花賞馬。このレースはスローの流れで出入りの激しい1戦となったが、後方でレースの流れに乗ると最後は2馬身半差の楽勝だった。有馬記念は1番人気6着。煽り気味のスタートをすぐにリカバリーして中団のインで脚を溜めたが勝負どころでスムーズに馬群をさばけなかった。500kgを超える大型馬とはいえ秋3戦目で目に見えない疲れもあったかもしれない。レースセンスと瞬発力が武器。リフレッシュの効果にも期待したい。
〇シュヴァリエローズは京都大賞典、ステイヤーズS優勝馬。2歳夏の新馬戦に勝ち、ホープフルS5着など早い時期から活躍し、3歳春は皐月賞に出走。4歳1月に3勝クラスを勝ち上がってオープン入りし、昨春は天皇賞(春)を目指したものの賞金不足で除外。しかし、その後は持ち前の先行力としぶとさ、そして勝負根性を発揮して芝の長距離重賞で活躍し、7歳となった今シーズンに充実期を迎えている印象だ。このメンバーでも侮れない。
▲マイネルエンペラーは日経新春杯3着。3勝クラスを勝った直後の重賞挑戦だったが、結果的には大逃げを打ったメイショウタバル含めて総崩れとなった逃げ、先行グループの中で、唯一最後まで頑張って2着争いを演じた。今回はハンデ戦の55kgから別定重量57kgと斤量は増えるものの3勝クラスを勝ったときが58kgだった。大きく割り引く必要はないと判断した。
△チャックネイトは昨年のAJCC優勝馬。その後の4戦は結果に結び付いていないが、それぞれに敗因がしっかりしている。
ほかではAJCC2着で、デビュー3戦目にきさらぎ賞を勝った△マテンロウレオ、京都記念2着△リビアングラスと、9歳ながらも△マイネルウィルトスは押さえたい。