08年の桜花賞を制したレジネッタと小牧太騎手(08年4月撮影、ユーザー提供:バク逃げさん)
昨年8月に兵庫競馬に復帰した小牧太騎手。04年に中央に移籍後、大舞台でなかなか勝てなかったが、08年の桜花賞を
レジネッタで制し、遂にGIジョッキーの仲間入りを果たすことに。3連単が700万円超えの大波乱となった一戦を振り返る。
ポルトフィーノが出走を取り消し、17頭で争われた一戦。逃げたのは最内枠の
デヴェロッペだった。これに続くのが
エイムアットビップや
エアパスカル。1番人気の
トールポピーは中団後ろ、2番人気の
リトルアマポーラは後方で脚をためた。前半1000mは58秒5。平均からやや速めの流れだ。
迎えた直線、馬群が大きく横に広がった。粘り込みを図る
エイムアットビップ、内から脚を伸ばす
ハートオブクィーン、さらに馬場の中程から伸びる
エフティマイア。これらをまとめて捕らえたのが12番人気の伏兵、小牧太騎手が手綱をとった
レジネッタだった。中央移籍5年目で悲願のGI初制覇となった小牧騎手はゴールの瞬間、右手で大きく
ガッツポーズ。衝撃の結末とあって、阪神競馬場は大歓声に包まれた。
2着は15番人気の
エフティマイア、3着は5番人気の
ソーマジック。3連単はJRA史上第6位となる700万2920円の高配当となったのだった。