GI初制覇を目指すチェルビアット(今年2月撮影、ユーザー提供:あやねさん)
幾多の名牝を輩出している高野友和調教師が、チェルビアット(牝3)で桜花賞(3歳牝・GI・芝1600m)のGI初制覇を狙う。
高野調教師は76年生まれの49歳。名門・松田国英厩舎の調教助手を経て、11年に開業した。JRA通算403勝。注目すべきは牝馬での強さ。ショウナンパンドラやレイパパレなどの名牝を送り出し、重賞28勝中18勝、GI・8勝中6勝を牝馬が占めている。
桜花賞にはチェルビアットがエントリーしている。14年の秋華賞で厩舎に初のGIタイトルを届け、15年のジャパンCも制したショウナンパンドラの半妹。ここまで5戦1勝。勝ち上がりに4戦を要したものの、前走のフィリーズレビューでは14番人気の低評価に反発し、2着に激走。桜花賞の優先出走権を獲得した。今回も下馬評は低いが、血のポテンシャルなら引けを取ることはない。
これまで高野調教師は桜花賞に7頭を送り出しているが、18年のリバティハイツの6着が最高着順。22年にはナミュールが1番人気に推されたものの、10着に終わっている。5年連続の参戦となる今年はどうか。伏兵でアッと驚く戴冠となることを期待したい。