同期一番乗りで初勝利を挙げた舟山瑠泉騎手(撮影:下野雄規)
3月に新人ジョッキーがデビューして1カ月が経った。このタイミングでルーキーのここまでを振り返ってみよう。
現時点で初勝利を挙げているのは7人中5人だ。一番星は3月8日の中山7Rの舟山瑠泉騎手だった。1番人気のレーヴブリリアントで鮮やかな差し切り。所属する田中博康厩舎の期待馬を2勝目に導き、満面の笑みを浮かべた。
その翌日、3月9日には田山旺佑騎手が栗東所属の3人の中で一番星を挙げた。阪神1Rを1番人気のツキノアカリで完勝。プレッシャーを跳ね返し、冷静な手綱捌きを見せた。その後も3月22日の中京3Rでは和田竜二騎手の息子である和田陽希騎手がエコロスパーダで、3月29日の阪神7Rでは森田誠也騎手がフォルテローザで初勝利を挙げた。
先週4月5日には中山7Rで上里直汰騎手がスペイドアンで逃げ切り、沖縄県出身ジョッキー史上初のJRA勝利を挙げ記念すべき初勝利となった。
一方、現時点で遠藤汰月騎手、谷原柚希騎手は未勝利となっている。とはいえ、勝負はこれから。今週から春の福島開催がスタートするが、近年では小林美駒騎手や石田拓郎騎手など、この開催で初勝利を挙げた騎手も多い。1日でも早く、2人の笑顔が見られることを期待したい。