【桜花賞】「大きな1勝になりました」G1騎手として初クラシックの24歳が2歳女王と1冠目奪取だ

2025年04月08日 06:00

岩田望を背に1冠目を狙うアルマヴェローチェ(カメラ・岩田 大補)

◆第85回桜花賞・G1(4月13日、阪神・芝1600メートル)

 いよいよ今週からクラシックが開幕! 第85回桜花賞・G1(13日、阪神)で、昨年の2歳女王のアルマヴェローチェが1冠目を目指す。前走の阪神JFで人馬ともにG1初制覇を飾り、引き続きコンビを組む岩田望来騎手(24)=栗東・フリー=が、大一番に向けての意気込みを語った。

 6年連続となる桜の舞台。昨年末にG1ジョッキーとなった7年目の岩田望は、2歳女王でクラシック初戦に挑む。阪神JFでアルマヴェローチェと初コンビを組み、直線で鋭く伸びてV。22年の高松宮記念(ロータスランド)と23年の秋華賞(マスクトディーヴァ)で2着があったが、61度目のG1挑戦でついにつかんだビッグタイトルだった。

 「うれしかったです。6年間ずっと悔しい思いをしてきましたし、やっと勝つことができました。本当に大きな1勝になりましたし、ホッとした部分もあります」

 前走は初めてのマイル、京都コースで快勝した。今回は直線に坂のある阪神に舞台が替わる。

 「マイルがいいという馬ではありませんが、しっかり対応して、こなしてくれました。阪神はマイナスにはならないと思います。センスがあり、何より操縦性がいい」

 着実に騎手としてステップアップしている。昨夏はフランスに約2か月遠征し、初めて海外で腰を据えて騎乗。昨年11月24日にはJRA通算500勝を達成した。24歳5か月25日は、武豊の22歳4か月7日に次ぐ、歴代2位の年少記録だった。

 「何が変わったなどの自覚はありませんが、海外に行ったおかげでアルマに出会えたのかもしれません。今年も(海外遠征を)考えてはいます。500勝に関しては、もう少し早く達成できたかなと。いい馬に乗せていただいてますし、ようやくという感じです」

 兵庫県出身の岩田望にとって、地元の阪神で行われる唯一のクラシック。望来のデビュー前、父の岩田康は12年にジェンティルドンナ、15年にはレッツゴードンキで桜花賞を制覇した。

 「どちらも競馬場に行っていたと思います。特に思い入れはありませんし、どのG1も勝ちたいのですが、桜花賞を勝たないと3冠が見えてきませんからね」

 暮れの2歳G1から直行での臨戦過程。騎乗した2日の1週前追い切りは栗東・CWコースで7ハロン96秒8―11秒4。鋭く伸びて3勝クラスの古馬に2馬身先着し、仕上がりの良さを示した。

 「ひと回り大きくなって、大人になりました。乗りやすくて賢い馬です。元騎手の上村先生は、こちらの気持ちを分かって任せてくれるのが一番ありがたいです。相手よりも自分自身の走りができれば、結果はついてくると思います」

 スケールアップを実感し、牝馬3冠初戦に挑む。(玉木 宏征)

 ◆岩田 望来(いわた・みらい)2000年5月31日、兵庫県出身。24歳。19年3月に騎手デビューし、JRA通算533勝。G11勝を含む重賞15勝。地方では22年JBCレディスクラシック・Jpn1(ヴァレーデラルナ)など重賞5勝。趣味はサウナ。焼肉が好きで、特にタンが好み。好きな歌手はMrs.GREEN APPLE。好きな女優は中条あやみ、出口夏希。161・4センチ。52キロ。血液型B。

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