今年の若駒Sを制したジュタ(25年1月撮影、ユーザー提供:きゃっぷさん)
セレクトセールで高額取引された
ジュタ(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)が、皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)でGI初制覇を狙う。
ジュタは父
ドゥラメンテ、母シャンパンエニワン、母の父
ストリートセンスの血統。母は19年の米G2・ガルフ
ストリームパークオークスの勝ち馬。22年のセレクトセール当歳では3億2000万円(税抜、以下同)の高値となった。
ここまで4戦2勝。昨年11月に東京でデビュー勝ち。続くホープフルSでも0秒7差の4着に健闘すると、若駒Sできっちりと2勝目を手にした。前走の弥生賞ではまさかの10着大敗を喫したが、4角で不利があったので致し方なし。スムーズに運べれば、このメンバーでも大きな差はないはずだ。
国内のセールで取り引きされた馬に限ると、過去最高額のJRA・GI勝ち馬は19年の菊花賞と21年の天皇賞(春)を制した
ワールドプレミアで2億4000万円。同じく重賞勝ち馬は14年のきさらぎ賞とチャレンジCを制した
トーセンスターダム、19年きさらぎ賞を勝った
ダノンチェイサー、24年の中日新聞杯覇者の
デシエルトの3頭で2億5000万円。したがって
ジュタが勝てば史上最高額のGIウイナー、かつ重賞ウイナーとなるのだ。並み居るラ
イバルを下し、記録尽くめの戴冠といきたい。