「しらさぎ賞・S3」(23日、浦和)
速い、速い-。1番人気の
フェブランシェが独り旅。5馬身差の圧勝で、レースレコードのおまけをつけて単勝1・2倍の断トツ人気に応えた。前々走の東京シンデレラマイルに続く重賞2勝目で「第8回プラチナカップ・S3」(5月28日・浦和)および「第29回スパーキングレディーカップ・Jpn3」(7月9日・川崎)への優先出走権を獲得した。連覇を狙った3番人気の
ツーシャドーが2着。3着に7番人気の
メイドイットマムが入った。なお、馬場入場直後に放馬逸走した
マーブルマカロンは競走除外となった。
雨上がりのぬかるんだ馬場をマイペース。従来の記録(2007年
ベルモントノーヴァ)を0秒2更新するレースレコードで、
フェブランシェが再びラ
イバルたちを圧倒した。
前々走の東京シンデレラマイル同様、5馬身差の完勝劇。吉原寛は「人気に応えて、無事に勝てたのでホッとしてます」と、自身にとっても先週のブリリアントCに続く2週連続重賞Vに胸をなで下ろした。
馬場入りから元気いっぱい。直線も物見をするほどの余裕の走りは、鞍上の右ステッキが数発飛ぶほど。入線後もまだ走り足りないとばかりに、2コーナー過ぎまで走り抜けて止めるのにひと苦労。「後ろは気にせず自分のペースで行けたので満足してます。道中は耳を立てたり物見をしたりだったけど、しっかりと(最後は)脚を使ってくれました」と苦笑い。
前走のデイリー盃クイーン賞では
オーサムリザルト以下のJRA勢に5着と屈したが、勝ち馬からは0秒5差。JRA3勝クラスから南関東に移っての急成長は明らかで、5歳とはいえキャリアもまだ浅い。「たぶん(次走は交流重賞の)スパーキングレディーカップになると思います」とは藤田輝師。勢いを取り戻した快速牝馬が、再び古巣・JRA勢にチャレンジする。