今年の天皇賞(春)(4歳上・GI・芝3200m)は良血馬が数多く参戦する。今回はその中でも超良血の3頭を紹介したい。
まずはきょうだいにGI馬がいる2頭だ。
ジャスティンパレス(牡6、栗東・杉山晴紀厩舎)は父ディープインパクト、母パレスルーマー、母の父Royal
Anthemという血統。半兄
パレスマリスは13年の米G1・ベルモントS、14年の米G1・
メトロポリタンHの勝ち馬。昨年から日本のダーレー・
ジャパンスタリオン
コンプレックスで繋養されており、既に持込馬の
ジャンタルマンタルが23年朝日杯FS、24年NHKマイルCを制するなど、産駒が大活躍している。また、同じく
アイアンバローズは23年のステイヤーズの覇者だ。今回は2年前の覇者として臨む一戦。復活のGI・2勝目といきたい。
もう1頭は
マイネルエンペラー(牡5、栗東・清水久詞厩舎)だ。父
ゴールドシップ、母マイネテレジア、母の父ロージズインメイという血統。ビッグレッド
ファームの名牝系出身で、全姉の
ユーバーレーベンは21年のオークス、半兄の
マイネルファンロンは21年の新潟記念を制している。昨秋から本格化し、前走の日経賞で重賞初制覇を果たした。時計がかかる馬場になれば、特にチャンスがあるだろう。
最後に
サンライズアース(牡4、栗東・石坂公一厩舎)にも触れておきたい。父
レイデオロ、母シャンドランジュ、母の父マンハッタンカフェという血統。母は未勝利だが、半兄の
セラフィックコールは23年のみやこS、24年と25年のダイオライト記念の覇者。半妹の
テリオスララは24年の萩Sを制し、阪神JFで3着だった。遡ると祖母は名繁殖牝馬の
ハルーワソングで、
ヴィルシーナ&
シュヴァルグラン&
ヴィブロスはいとこにあたる。とにかくスタミナが豊富で、前走の阪神大賞典で重賞初制覇。それも6馬身差の大楽勝だったので、GIでも勝ち負け有望だ。
血統ピカイチの3頭が挑む天皇賞(春)。
ジャスティンパレスは2つ目のタイトル奪取、
マイネルエンペラーと
サンライズアースはGI初制覇となることを期待したい。