4連勝で重賞初制覇を果たしたマテンロウコマンド(左)=撮影・中山伸治
「兵庫チャンピオンシップ・Jpn2」(1日、園田)
1番人気の
マテンロウコマンドが3番手から直線で一気に抜け出して重賞初制覇を成し遂げた。2着は4番人気の
ハッピーマンが2番手から先に抜け出して粘り込み、3着には3番人気の
リリーフィールドが逃げ残り、今年もJRA勢が上位独占した。
マテンロウコマンドの勢いが違った。前走までの3連勝は今回と同じ1400メートルで一戦ごとに時計を詰めていた。「ここを勝つために、いい状態で来られた。自信を持って出せるとパドックで確認できた」と長谷川師は会心の勝利に納得した。
道中は3番手で脚をためた。「直前までのレースを見て、ある程度は前の位置にいないと、と思った。理想通りの展開と勝ち方」と松山。兵庫県出身の鞍上は、これで兵庫でのダート
グレード4競走(兵庫チャンピオンシップ、兵庫ジュニアグランプリ、兵庫ゴールドトロフィー、兵庫女王盃)を完全制覇した。
予定通りに1着賞金5000万円を獲得した
マテンロウコマンドだが、今後は未定。「ダート重賞は層が厚いので、賞金を加算しないと、いいレースを選択できない。現状は千四がベストだが、マイルまではこなせる。伸びしろは、まだまだある」と指揮官。さらなる高みを目指して、愛馬の成長を促す。